あなたの名刺を食べた。

空想の世界から、あなたは私を見ていて、
はがゆくなって、腹が立った。

だから、名刺を食べる。
会えない腹いせに、口に放り込み、目をぱちり。

唾液が溢れる。
一緒になって涙が溢れてきて、またイライラした。
ぺとり…と名刺を吐き出す。
名前のインクがじんわり溶けてゆくのを、ゆっくり、ゆっくり眺めた。