乾いた心に、暖かく、形のない、遠く、光、母の笑顔を見ているような、握りしめた星屑を、ふっと空に放つような、そんな感情が、唐突に、現れた。

空っぽの感情から、湧き出てくる、無限に、止めどなく、永遠、触れれば壊れてしまう、父の背中を見ているような、呆れるほどの、胸を締め付ける、感情。

嗚呼、そういうことだったんだ。
目の前をチカチカと光り続けて、僕を呼んでいる。

「こっちだよ」

目の前が、真っ暗なのか、真っ白なのか、今の頭では、考えられなかった。
回らない頭で、確かに、一つ、わかったこと。

僕は、やっと、救われたんだ。